すでに記録的な大雪となっているなか、最強寒波は2回目のピークを迎えています。週末にかけて広い範囲で警戒が必要です。
■“最強寒波”第2のピーク
今シーズンの最強寒波は7日も猛威を振るっています。
福島県南会津町では視界不良のなか、事故は起こりました。
近くの福島県只見町では、3メートル近い積雪で街の景色が一変。雪で覆われた建物の前にはトイレへ続くスロープがありました。雪はわずか一日で30センチ以上も積もりました。
地元のパン販売店 「降ってますねー降ってます。降ってます!」
町のパン屋さん。カーテンを開けると一面、雪に覆われていました。雪に埋もれ、臨時休業を決断しました。
地元のパン販売店 「多分また降ると思ってるから、余計なところは除雪してもしょうがない」
■鉄道が運休 ごみ出しも一苦労
観測史上、最大となる121センチの積雪を記録したのが、福島県会津若松市です。平年の4倍を超える雪で異例の事態も…。
鉄道にも深刻な影響が出ています。会津若松駅を発着する便は、すべて運休になりました。
北日本や北陸に大雪をもたらしたのが、いわゆる「線状降雪帯」の「JPCZ」です。
新潟県上越市は平年の約1.8倍の積雪量に。住民は雪を乗り越えてバスに向かいます。
普段ならスムーズにごみ出しができますが、7日は外に置かざるを得ません。
高速道路では、北陸道でスリップ事故が発生。反対車線では渋滞が起きていました。
■バス停も雪にすっぽり埋まる
一方、石川県の豪雪地帯の白山市では、標識も雪に飲まれそうなほどの積雪。
降り積もった雪の向こうには寺の門。入り口は閉ざされています。
寺の住職 「(Q.入れない状態?)屋根(の雪)が自然落下するから建物が危ない。この中、入っていく人いない」
北海道でも寒波の影響は続いています。留萌市では、家の前に積もった雪の塊が住民を悩ませています。
のどかな一本道が続く町の景色は同じ場所とは思えないほど。
普段、雪の降らない北九州市でも…。小倉城には大粒の雪が風に舞い、街は白くかすみます。
島根県の出雲空港では滑走路が真っ白に。4センチの積雪は今シーズン初めてです。
一方で、寒波がもたらした「絶景」も。神奈川県南足柄市の滝では「氷のカーテン」が現れました。
7日夜から雪の範囲はさらに広がる見込みです。九州、四国などの太平洋側。名古屋や大阪など都市部でも雪が積もり、東海道新幹線など交通機関にも影響が出る恐れがあり、十分な警戒が必要です。