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円座焼きの販売開始から1年「円座のソウルフードに」 伝統を後世に…お土産化も検討 高松市

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 高松市円座町の名前の由来になっている「菅円座」。この形をデザインした焼き菓子の販売が始まってから1年が経ちました。

 杉本美智子さん(55)は毎週木曜日、高松市円座町にキッチンカーを出し、「円座焼き」を1日200個から300個販売しています。

(円座焼きを購入した人は―)
「20個(買った)頼まれたんや、おいしいけん」
「できた時から月に1度くらいは買いに来ているんです。期待できるのはこれが最後かなと思ったり」

 地元の人が期待する理由は……。

(菅円座作れる唯一の職人/川口峰夫さん[2024年1月])
「材料がなくなったし、2、3年したら材料がなくなるけん、作るのはもう、一回途絶えてしまうと思う」

 円座地区で古くから伝わる敷物、「菅円座」は職人不足や材料の「菅」の確保が難しく、将来的には作れなくなると言われています。

 この形を焼き菓子にして後世に残そうと動き出した杉本さん。2024年2月に販売を始め、1年間出店を続けてきました。

(円座焼きを販売/杉本美智子さん)
「いろんな人と話ができて、『おいしいね』って言ってくれたら一番うれしいしね。そんな感じを繰り返した1年でした。ほんと、ありがたいね」

 大勢の子どもたちが買いに来てくれるそうです。

(円座焼きを販売/杉本美智子さん)
「『円座のソウルフードになる』って言ってくれたりとか、ちっちゃい子がさ、小遣いの中で買いに来てくれるんってほんまに……(涙)」

 杉本さんはこの春から出店日を増やす予定です。
 また円座地区以外の人にもお土産として食べてもらおうと、包装や冷凍の方法を検討しています。

(円座焼きを販売/杉本美智子さん)
「お土産品になれば、ずっと続くかなって。それが歴史が紡がれていくことの一つかなと思う」

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