能登半島地震の影響で、東京・青梅市に避難している日本航空高校石川と大学校の卒業式が行われ、卒業生代表は「どんな困難も人と人とが手を取り合うことで乗り越えられる」と話しました。
日本航空大学校 航空ビジネス科2年 松岡歩未さん 「私たちが過ごした能登空港キャンパスも校舎の一部が破損し、災害支援の拠点となるなど『このままでは学びを続けることが難しいのではないか』と不安でいっぱいでした。先生方や地域の方々の温かな支えにより、青梅キャンパスで学びを続けることができました。この経験は、どんな困難も人と人とが手を取り合うことで乗り越えられることを教えてくれました」
去年1月の能登半島地震の影響で避難を余儀なくされた日本航空高校石川と大学校は4月、明星学苑の協力もあり、東京・青梅市のキャンパスで授業を再開しました。
そして、迎えた卒業式。
卒業生 「この3年間の思い出とすべての人への感謝を忘れずに、笑顔で解散するように。皆ありがとう」
卒業生らは恒例となっている「帽子投げ」でお互いの門出を祝いました。
地震の後、親元を離れて寮生活を始めた石川県輪島市出身の卒業生は、支えてくれた人への感謝の気持ちを語りました。
日本航空高校石川 古谷悠晴さん 「周りの関わってくれた人のおかげで幸せに卒業式を迎えられたなと思って、うれしいです」
日本航空高校石川 渋洞龍輝さん 「こっちに来た当初は地元に残っている友達や親族は大丈夫かなという不安も多かったんですけど、親族から『こっちは気にせずに、そっちで頑張れ』という言葉を聞いて、とても勇気をもらえたので、こっちで寮生活をできてよかったと思います」