アメリカのトランプ大統領はメキシコとの間で北米3カ国の貿易協定の対象となるすべての関税を1カ月間免除することで合意したと明らかにしました。
トランプ大統領は6日に自身のSNSで、メキシコへの関税を巡ってシェインバウム大統領と電話で会談したと明らかにしました。
協議の結果、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国が結ぶ自由貿易協定=USMCAの対象となる物品については「メキシコが関税を支払う必要はない」ことで合意したということです。
来月2日までの時限措置だとしています。
USMCAでは、3カ国内の部品調達の比率など一定の条件を満たせばアメリカの市場に関税なしでアクセスすることができます。
トランプ大統領は4日にカナダとメキシコに対して「交渉の余地なし」として25%の関税発動に踏み切ったばかりですが、わずか2日で大幅な軌道修正を図っていて、トランプ政権の不確実性を際立たせています。