岡山県倉敷市の大原美術館の礎を築いた岡山出身の洋画家・児島虎次郎。その功績を称える記念館が4月、倉敷美観地区に移転オープンします。
和服を着て少し戸惑ったようなベルギーの少女。光あふれるこの作品を描いたのは、岡山出身の洋画家・児島虎次郎です。
実業家・大原孫三郎の支援で20世紀の初頭に3度ヨーロッパに渡った虎次郎は、エルグレコやモネなどの名画や世界各国の工芸品など、現在の大原美術館の礎となる作品を収集したことでも知られています。
そんな虎次郎の功績を称える記念館がアイビースクエアから倉敷美観地区に移転します。大原美術館が国の登録有形文化財に指定されている旧中国銀行倉敷本町出張所の建物にオープンさせるもので、3月6日は1日限定でプレオープンしました。
弦楽器を手にひと息つく少女を描いた作品は、カーテンなどの調度品から虎次郎の異国への憧れや好奇心が伝わってきます。
虎次郎がエジプトや西アジアで収集したコレクションも紹介しています。
(記者リポート)
「模様が楽しくて見入ってしまいます」
図柄が楽しいエジプトで集めた陶磁器の破片です。
ミイラを覆った「ミイラカバー」。虎次郎は古代の副葬品なども収集の対象としました。
児島虎次郎記念館は4月3日にグランドオープンします。