日本政策投資銀行は、関西・中国・四国エリアのインバウンド(訪日外国人旅行)市場の動向調査を行いました。
2024年の入国者数を新型コロナ禍前の2019年と比較したところ、関西エリア(関西空港)は15%増、中国エリア(広島・岡山・米子空港と下関港)は6%増だったのに対し、四国エリア(高松・松山空港)は85%増と大幅に増えました。
また「円安で得をした分のお金の使い道」について聞いたところ、各エリアとも「数量を多く購入した」が最も多くなりました。次に多かったのが、関西・中国エリアが「高価な食事をした」だったのに対し、四国エリアは「宿泊施設をアップグレードした」でした。
3エリアの「オススメ度」について調べたところ、アジア人旅行者は「中国・四国・関西」の順だったのに対し、欧米豪の旅行者は「関西・四国・中国」の順でした(「ぜひ勧めたい」と「勧めたい」の合計)。
開催時期が重なっている大阪・関西万博と瀬戸内国際芸術祭への訪問意欲について尋ねたところ、アジア人旅行者は関西万博が70%、瀬戸芸が64%で、欧米豪旅行者は関西万博が55%、瀬戸芸が49%でした。
調査は2024年7月にアジアと欧米豪合わせて12カ国の旅行経験者を対象にインターネットで行い、7796人から回答を得ました。