去年、世界で起きた国家が関わる紛争が第2次世界大戦後、最も多かったことが分かりました。
ノルウェーの民間の研究機関「オスロ国際平和研究所」は11日、世界の紛争に関する新たな報告書を発表しました。
報告書によりますと、国家が関与する紛争は去年、世界36カ国で61件確認されたということです。
これは第2次大戦が終結した翌年の1946年以降、最も多いということです。
また、去年、戦闘に関連して亡くなった人は約12万9000人に上り、おととしとほぼ同じですが、冷戦終結後、4番目の多さです。
ウクライナ侵攻では約7万6000人、ガザ紛争で約2万6000人が死亡したとしています。
他にも国が関与していない紛争もアフリカ大陸などで多発していて、報告書の筆者は「紛争は多層的で複雑化し、解決はますます困難になっている」と指摘しています。