視聴者のみなさんの疑問に答える「みんなのハテナ」です。今回のハテナは、讃岐の郷土料理「しょうゆ豆」です。
香川県の多くのスーパーで手に入れることのできる「しょうゆ豆」を製造する丸亀市の大西食品。質問に応えてくれるのは、社長の細谷誠さん(65)です。
「しょうゆ豆」とは何?(岡山市 あんバター 56歳)他
岡山県からたくさん寄せられた質問です。
(大西食品/細谷誠 社長)
「乾燥させたソラマメをしょうゆ・砂糖で作った甘辛いたれに漬け込んで味付けしたお惣菜です。お茶受けに、おかずの一品に、ビールのお供に、何にでも使えるような万能の食品かな」
大西食品は昭和30年代後半にしょうゆ豆の製造を始めました。時代は高度経済成長の真っ只中、手間のかかるしょうゆ豆を手軽に買えたら忙しい母親たちに喜んでもらえるだろうと、創業者が看板商品だった煮豆からの転向を決めたそうです。
なぜソラマメを使う?(坂出市 エディ 47歳)他
(大西食品/細谷誠 社長)
「大豆は大豆油が有名ですが、ソラマメは脂分が少なくてでんぷん質が多い、非常に淡泊でいろんな味になじみやすいあっさりとした味付け、何の味にでもなじむような豆そういう特徴がある」
大西食品では安定的に調達するため、中国産とオーストラリア産のソラマメをブレンドして使っています。
どのくらい浸けるの?(高松市 こたピン 42歳)他
(大西食品/細谷誠 社長)
「しょうゆ豆というのは基本的には皮が硬いですから、その中にじっくりと味が付くような感じにするためには、普通のしょうゆ豆だったら一昼夜あるいは2日間くらいじっくりと浸け込まないとなかなか味は染み込まないと思う」
工場では真空パックにする際に圧力をかけ、同時に味付けをするため、時間短縮で製造できるようにしています。
歯ごたえはどうやって残す?(岡山市 はんな 55歳)
(大西食品/細谷誠 社長)
「昔だったらホーロクでからからと炒るんですけど、今も同じように焙煎工程があってコーヒー豆のようにソラマメを炒ってその味付けをする」
アレンジレシピを教えて(坂出市 けいちょ 45歳)他
(大西食品/細谷誠 社長)
「スイーツの中に入れていただくとか、砕いてヨーグルトであったりアイスクリームの中に混ぜてね」
(記者リポート)
「アイスクリームの中にしょうゆ豆が混ざると見た目に、豆がアクセントになっています。味はどうでしょうか? 甘いバニラと砂糖醤油、日本人が好むスイーツですね」
(記者リポート)
「さらに、しょうゆ豆に使われていたこの砂糖と醤油のタレは、豚のショウガ焼きなどにも利用することもできます」
夏に向けて暑さに負けないメニューの一つにしょうゆ豆が活躍するかもしれません。