IAEA(国際原子力機関)の理事会は12日、イランが未申告の核開発疑惑を巡り、核監視業務への協力を怠ったとして非難決議を採択しました。
ウィーンで開催されているIAEA理事会は12日、イランが核監視業務への協力を怠ったとして、欧米の4カ国(米英独仏)が提出していた非難決議を賛成多数で採択しました。
19カ国が賛成し、中国とロシアとブルキナファソの3カ国が反対しました。
11カ国が棄権し、2カ国は投票しませんでした。
IAEAはイランが3つの施設での約20年前の未申告の核開発疑惑を巡り、説明を拒否したり施設の所在地を隠蔽したりするなど監視業務を妨害したと指摘しています。
非難決議についてイラン政府は「技術的、法的な根拠を欠いている。イランは常に義務を果たしてきた」と反発し、新たなウラン濃縮施設の建設を表明しました。
イランの核開発を巡っては、アメリカのトランプ政権がウラン濃縮の完全な停止を求めている一方で、イラン政府は平和利用のための「ウラン濃縮の権利」と「制裁解除」を要求していて、15日にオマーンで6回目の核協議が予定されています。
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