安定的な皇位継承を巡り、自民党の麻生最高顧問は党の会議で、立憲民主党の野田代表との非公式協議では女性皇族が結婚後も皇室に残る案などで合意が得られなかったと報告しました。
与野党は皇族の数を確保するため、女性皇族が結婚した後も皇族に残る案と男系男子を養子に迎えることの2点について議論を続けています。
自民党の麻生副総裁は党の会議で、この2案については多くの党が賛同したと説明しました。
一方で、女性皇族が残った場合の配偶者や子の身分については与党のほか、日本維新の会や国民民主党など6党2会派が「皇族とすべきではない」との考えを示し、立憲民主党などと意見が割れていることを報告しました。
また、立憲との協議では野田代表が女性皇族の配偶者の身分について皇族会議で判断するように主張していることや女性皇族が結婚後も皇族に残る案を先行して結論を出すように求めていると説明しました。
麻生最高顧問は「多くの党が支持する養子縁組案を棚上げするのは不自然だ」として、引き続き2案まとめての合意形成を目指す考えです。