防衛省は太平洋上の公海上空で自衛隊の哨戒機が中国軍の戦闘機に追従されたうえ、約45メートルまで接近されたと発表しました。自衛隊機や隊員に被害はありませんでした。
防衛省によりますと、海上自衛隊の哨戒機が7日、太平洋を航行している中国海軍の空母「山東」の警戒監視をしていたところ、午前10時30分ごろから約40分間、山東から離陸した戦闘機1機に追従され、高度差がない状態で水平距離約45メートルまで接近されたということです。
さらに8日には、警戒監視をしていた海上自衛隊の哨戒機が山東から離陸した戦闘機2機に午後2時ごろから約80分間、追従され、約45メートルまで接近されたり、前方900メートルを横切る行為があったということです。
防衛省は「意図的に近付いているのは間違いない」と説明しました。
そのうえで、「偶発的な衝突を誘発する可能性がある」として外交ルートで深刻な懸念を表明し、再発防止を申し入れました。
防衛省は、こうした事例は2014年5月と6月に続いて3例目だとしています。
画像:防衛省提供「中国軍機J-15」