選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、国会では識者や専門家を招いて参考人質疑が行われました。
立憲の参考人 連合総合政策推進局長 小原成朗氏 「希望する人が自分の氏を使い続けられるようにする制度が選択的夫婦別氏制度です。夫婦別氏を選んだ家族の一体感や子どものことはその家族に任せ、その他の議論とは分けて議論すべきです。立憲民主党が提出した民法の一部を改正する法律案と国民民主党が提出した法律案は、いずれも連合の考え方に沿っていると考えます」
国民民主の参考人 経団連ダイバーシティ推進委員会委員長 次原悦子氏 「経団連が実施した調査によりますと、91%の企業が旧姓の通称使用を認めている一方で、税や社会保障の手続きや結婚や離婚などのプライバシーに関わる情報管理におきましては、企業としても大きな負担が生じているという声が寄せられております。事業継承、アイデンティティー、尊厳。私たちが求めているのはあくまでも選択の自由です」
維新の参考人 作家 竹田恒泰氏 「もし選択的夫婦別姓を導入したら、サザエさん一家はどうなるか。磯野波平、奥さんは石田フネ、子どもは石田カツオ、石田ワカメ、石田サザエ、そしてフグ田マスオ、フグ田タラオとですね、表札もかけられないし磯野一家ということもできない。この伝統的な家族観を守るのか守らないのか、これが問われているのであります」
衆議院の法務委員会では、立憲民主党と国民民主党がそれぞれ提出した導入に賛成する法案と日本維新の会が提出した旧姓を使いやすくする法案が審議されています。
10日、その3党と自民、公明の各党がそれぞれ参考人を招き質疑が行われました。
会期末が迫るなか、与野党での合意形成は難しく採決に至るかも不透明です。