EU(ヨーロッパ連合)はウクライナ侵攻を続けるロシアに対する追加の制裁として「ロシア産原油の価格引き下げ」などで合意しました。
EUは18日、大使級の会合を開き、ロシア産原油の上限価格を15%ほど引き下げることやロシアとドイツを結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」の利用禁止などを盛り込んだ対ロシア制裁案を承認しました。
ロシアが侵攻継続の資金源としているエネルギー収入を大幅に削減する狙いがあります。
EUは15日の外相会合での合意を目指していましたが、ロシア産天然ガスへの依存度が高いスロバキアが反対していました。
スロバキアは今回の制裁とは別に「ロシア産天然ガスの輸入を2028年までに段階的に停止する」というEUの案に反発し、「2034年までの輸入継続」を認めるように主張していて、EUが譲歩したとみられます。
EUのフォンデアライエン委員長は今月18日の会合後、「我々はロシアの戦争体制の中枢を攻撃している。プーチン大統領が戦争を終えるまで圧力は続く」と投稿しました。