国の文化審議会は、江戸時代に建てられた香川県東かがわ市の民家を国の登録有形文化財とするよう文部科学大臣に答申しました。
答申されたのは、東かがわ市水主の大庄屋として地域警備のまとめ役を務めた「大山家住宅主屋」です。
木造の平屋住宅で「四方蓋造」の屋根が特徴です。香川県でよくみられる屋根の形式で、本瓦葺に茅葺が被さっています。この点が文化財の登録にあたり地域性をよく示していると評価されました。
また、大山家には生活空間に加え客間が存在し、床の間や付書院、式台があるなど香川県民の美意識やおもてなし精神もうかがえます。
登録されれば、香川県にある国の登録有形文化財は452件となります。