気象庁は静岡県から三重県までの東南海沖に設置されている地震観測システムについて、不具合が解消されたと発表しました。
東南海沖に設置されている「海底地震観測システム」を巡っては、13日に海底の観測データを処理する陸上の機器に不具合が生じたため、正確な時刻が反映できなくなりました。
そのため、気象庁は14日に周辺で地震が起きた際に緊急地震速報の発表に最大で12秒程度の遅れが出る可能性があると発表しました。
その後、さらに不具合が悪化し、15日には沖合で津波の観測もできなくなっていました。
気象庁が原因を調査したところ、静岡県御前崎市の陸上基地局にある「時計装置」の電子部品が故障していて、部品を交換したところ観測データが正常に戻ったということです。
気象庁は25日正午から緊急地震速報と沖合の津波観測へのシステムの活用を再開したと発表しました。
画像:気象庁