東京・千代田区に本社を置く素材メーカーからカーボンリサイクルに関する営業秘密を不正に持ち出したとして、元社員の男性2人が書類送検されました。
素材メーカー「TBM」の元事業推進室長の男性(57)と元社員の男性(34)はおととし、二酸化炭素を再利用するカーボンリサイクルの技術に関する分析データを不正に持ち出した不正競争防止法違反などの疑いが持たれています。
警視庁によりますと、2人は会社で支給されたノートパソコンから営業秘密が保存されているサーバーにアクセスして、約80のファイルを外部のデータベースに移していました。
元事業推進室長の男性はデータを移した直後、会社に退職する意向を伝えていたということです。
調べに対し、2人は容疑を認めています。
TBMは「情報管理体制の一層の強化及びコンプライアンス教育の徹底を図り、再発防止に努めて参ります」とコメントしています。