マダニが媒介する感染症「SFTS」が国内で広がっています。これまで感染が確認されなかった北海道でも報告があり、厚労省は注意を呼び掛けています。
「SFTS」=「重症熱性血小板減少症候群」は、ウイルスを持つマダニにかまれて起きる感染症のひとつです。
発熱や吐き気などを引き起こし、重症化すると死亡する恐れもあります。
ANNが調べたところ、今月8日までの患者数は131人で、この時点で過去最多となった2023年の134人に迫っています。
このうち少なくとも13人が死亡していて、高い致死率となっています。
また、これまでは感染の確認は西日本が中心でしたが、初めて北海道でも確認されました。
JIHS 獣医科学部 前田健部長 「もしかしたら北海道にも西日本からのウイルスが鳥によって入り込んだか、高齢になればなるほど死亡率が高くなるのがSFTSの特徴」
専門家は、農作業や山に入る時は肌の露出を少なくすることや、マダニにかまれてしまった場合は速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けています。