富山県南砺市の小中学校などで給食を食べた児童や職員ら105人が唇の腫れなどの症状を訴えました。県は高濃度のヒスタミンが検出された赤見魚「フクラギ」による食中毒と断定しました。
富山県によりますと、11日、南砺市学校給食担当者から「給食を食べた生徒数十人に唇の腫れや発疹などの症状がある」と県の厚生センターに連絡がありました。
県が確認したところ、11日の給食で提供された「フクラギの梅みそ焼き」を食べた小中学校など6校の児童と職員ら105人に唇の腫れや発疹などの症状があり、フクラギから高濃度のヒスタミンが検出されました。
県はフクラギを原因食品とするヒスタミンによる食中毒と断定しました。
入院した人はなく、全員が快方に向かっているということです。
ヒスタミン中毒の原因となる食品はマグロやフクラギなどの赤身魚とその加工品がほとんどで、常温で放置するなど適切な温度管理を行わないことで食中毒の原因となるヒスタミンが生成されます。
県はフクラギの流通経路をさかのぼるなどして原因を調査しています。