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“海のゆりかご”消滅の危機 「環境移送」 サンゴ礁救う日本発の新技術 【SDGs】

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 テレビ朝日では「未来をここから」プロジェクトの一環でSDGs企画をお伝えしています。26日は「海の豊かさを守ろう」です。消滅の危機にあるサンゴ礁を救う新たな技術が日本で誕生しました。

 先月、環境系ベンチャー企業などが初めてお披露目したのは、6月に“室内水槽の中”で誕生した日本初のサンゴです。

 これまでサンゴを人工的な環境で飼育するのは困難とされてきましたが、“ある最新技術”によって状況が変わりました。

株式会社イノカ 高倉葉太代表 「沖縄の海にいるようにサンゴに錯覚してもらって、産卵させることに成功しました」

 使われたのは、海水温や塩分濃度など、海の環境を水槽にそのまま再現する技術「環境移送」です。

 “海のゆりかご”とも呼ばれるサンゴ礁には海洋生物の25%が生息しています。しかし、地球温暖化などの影響で、20年後には世界のおよそ9割のサンゴ礁が消滅する恐れがあります。

 そんななか、「環境移送」の実現によって、これまで沖縄でしかできなかったサンゴの研究が世界中どこでも可能になったのです。

 今後、人工的なサンゴ礁の増殖に成功すれば、年々減少している海の資源を守ることにつながると期待されています。

株式会社イノカ 高倉葉太代表 「(Q.将来的には環境移送という技術を使ってどんなことを描いていますか?)サンゴ礁の生態系をちゃんと未来につなげていくこともそうですけど、地球の環境全体というのを未来に紡いで、その価値に気付く人を増やしていけるような活動にしていきたい」

 真剣に耳を傾ける子どもたちの姿が印象的でした。

 「環境移送」を使って数千の赤ちゃんが生まれても、成長するのはわずか8個体だということです。サンゴはとても繊細で、飼育することの難しさを話していました。

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