国連の安全保障理事会は、イランの核問題を巡って国連による制裁の再開を阻止するため中国とロシアが提案した決議案を否決しました。
2015年の核合意を受けて国連のイラン制裁は停止されていましたが、イギリス、フランスとドイツはイランが合意に違反したとして、制裁を再開させる「スナップバック」の手続きを始めていました。
中国とロシアが提出した決議案は制裁停止の期限を来年4月18日までの半年間延長するよう求めていましたが、26日の採決ではロシア、中国など4カ国が賛成、アメリカ、イギリス、フランスなど9カ国が反対で否決されました。
イランが査察受け入れなどで歩み寄れば制裁復活を先送りできるとして協議を重ねていましたが、実現しませんでした。
イランへの制裁は27日夜に再び発動することになります。