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住宅の床下で冬眠?縁の下からクマ 猟友会警鐘「どこでも冬眠」

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 住宅の庭先で捕獲されたクマ。冬眠場所に選んだのでしょうか、潜んでいたのは住宅の床下でした。

■住宅の床下にクマ 冬眠恐れも

 住宅の庭に現れたのは体長65センチの子グマです。

 8日午前9時すぎ、新潟県加茂市で撮影されました。子グマが食べているのは庭に落ちているザクロの実です。

 閑静な住宅地に子グマは現れました。

自宅にクマが出没した住人(87) 「ここにしゃがんでいた。これ(ザクロ)は食べたままの…」

 地面にはクマに食い荒らされたザクロが散らばっています。

 冬になり、実が落ち始めたザクロ。子グマはザクロの木に上っていたといいます。30分ほどザクロの辺りに居座った子グマは住人も驚く行動に出ます。

自宅にクマが出没した住人 「近所の人が子どもを保育園に送った時に見つけて、そうしているうちにそこに入った。縁の下に」

 クマは住宅の縁の下の方へ向かうと、床下の隙間に入っていったといいます。

 住人の許可を取って床下を撮影すると、高さは約40センチ。この狭い空間に子グマが潜んでいたとみられます。

 通報を受けて駆け付けた猟友会が箱わなを仕掛けます。

自宅にクマが出没した住人 「(猟友会が)ここに台を持ってきて、かごみたいなものを置いて、そのうちポーンッと入った」

 子グマが入った床下の前に午前10時50分、箱わなを設置。外に出てきたところを捕獲する作戦です。

 すると20分後に子グマが床下から顔を出し、わなに入りました。

自宅にクマが出没した住人 「入ったよ。かごの中に入ったよ。クマがかごの中に入ったね」

 加茂市によりますと、捕獲した子グマは親とはぐれた個体とみられ、再び人里に現れる恐れがあるため駆除したということです。

クマを撮影した人 「クマが実際に出たとなると怖さはある。襲う様子はなかったが、親グマがいないかが皆、一番心配していた。山に食べ物がないので、クマの冬眠場所が移らないような対策を期待」

 住宅の床下でクマが冬眠することはあるのでしょうか。

 本格的な冬を迎えてもクマの出没が続く新潟県。十日町市では9日、柿の木に上って実を食べる子グマが…。

 猟友会が現場に到着しても子グマは気にする様子もなく、約1時間半、柿を食べ続けていたといいます。

 その後、猟友会が駆除しました。

新潟県猟友会 池田富夫会長 「子グマだったので体長60から70センチ。体重10キロ未満の小さなクマ。多分、親から離れてしまったのか親が近くにいたのか2、3日ずっと出ていた。ここで処理している段階でまた次の電話が来て、『ハウスの中でクマがいる』と。急きょ麻酔銃が終わった後、すぐまた駆け付けた」

 冬眠の時期になってもクマの出没が一日に2件も。

新潟県猟友会 池田富夫会長 「ここからクマが出入りしていた、すごいでしょう。人間の手で切れるものではない。これは全部クマのふん。このどこかに潜んでいた、きのう。きのうはライフル銃で狙いながら爆竹で追い出して、この辺で捕獲した」

 ハウスの中に潜んでいたのは体重130キロのクマでした。

新潟県猟友会 池田富夫会長 「(クマの)目的は米ぬかが積んである。それを食べに来ていた。以前はコメを食べたり、色んな物を食べたり、最終的にはここに来てしまった」

 新潟県猟友会の池田会長はクマがハウスの中で冬眠しようとしていたのではないかとみています。

新潟県猟友会 池田富夫会長 「冬眠かなと思う。分からないが、いくら人が来ても(中から)出なかったから。雪が降っても(人里に)来るのは変。去年もこの奥の城門のかやぶきの中で冬眠していた。本来、冬眠しない場所で冬眠する可能性がある」

 雪が降っても人里に現れるクマは住宅の床下や小屋などで冬眠する恐れがあると警鐘を鳴らしています。

新潟県猟友会 池田富夫会長 「今は軒下、縁の下、農作小屋などどこでも冬眠するように。冬眠する穴がなくなった。本来クマの冬眠穴はどこかにあったが、クマが増えすぎて“穴持たず”のクマが増えてきた。私たちも知らないことがいっぱい、最近のクマは。だから新しい世代のクマ」

 「新世代クマ」と呼ばれる人に慣れたクマが冬眠する場所を求め、今後も住宅の近くに出没する可能性があるとして注意を呼び掛けています。

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