今、関東各地で車のナンバーに関する盗難が相次いでいます。盗まれたのは「封印」と呼ばれるアルミ製のキャップでした。
■なぜ?「封印」盗難 相次ぐ
被害に遭った福祉施設 「ここにある6台です」
盗まれたのは車ではありません。ナンバープレートでもありません。「封印」です。
被害に遭った福祉施設 「封印のところがとられていた周りには傷。ドライバーか何かであけたような傷が」
盗まれた直後に撮影された写真です。周囲には傷があり、表面がめくれている部分もあります。
被害に遭った福祉施設 「封印だけ。他のものは盗まれてはいない」
正式に登録された車の証として、運輸支局などで取り付けてもらう封印には、ナンバーの不正な取り外しを防止する役割などがあります。
車両後ろのナンバープレートの左上に取り付けられていて、東京なら「東」、埼玉なら「埼」のように登録地域の頭文字が刻まれています。この「封印」が大量に盗まれているのです。
被害が遭ったのは宇都宮市。今月12日の出来事でした。
被害に遭った福祉施設 「確認をしたら6台封印が紛失していた」
こちらの福祉施設では普通乗用車の7台中、6台が被害に遭いました。
軽自動車には封印制度がないためか被害は確認されず、やはり明らかに封印だけを狙っているような状況でした。
封印がない状態で公道を走行するのは道路運送車両法違反です。
施設では、再封印まで一時的に運営を制限されたといいます。
被害に遭った福祉施設 「利用者を乗せる車。封印がないと走れなくなる」
特に被害が集中したのは、集合住宅が立ち並ぶエリアです。
被害に遭った住民 「うちの近くのやつでも9台。(警察官が)『あっちもやられていますよ』『こっちもやられていましたよ』。ドライバーか何かでバンっとやったみたい。次の日泊まりでディズニーだった。もう大変」
警察によりますと、被害届は現時点で11件受理されていますが、犯人はまだ捕まっていないといいます。
このような封印の大量盗難は今月、埼玉県でも確認されています。
宇都宮市と同様に集合住宅が立ち並ぶエリアで封印の大量盗難が発生しています。
男性は当初、すぐには被害に気付けなかったそうです。
被害に遭った住民 「警察が(盗難を知らせる)紙を貼ってから分かった」
警察によると、被害は複数に及び、現在も捜査中だとしています。
もしかしたら盗まれたことにまだ気付いていない人もいるかもしれません。
近隣住民 「こんなものとってどうするのか」
■元刑事が解説&防ぐには?
誰が何のために封印を盗むのでしょうか。
元警視庁刑事 吉川祐二氏 「封印自体はアルミで出来ている。買い取り業者に転売するとなると、相当な数を盗まなければならない。割に合わない。“偽造ナンバープレート”を付ける際に悪用か」
偽造ナンバープレートを巡っては…。
21日、カラーコピーした偽造ナンバーで貨物自動車を運行したとして男が逮捕されました。
また、羽田空港駐車場での現金1億9000万円の強盗未遂事件では、逃げた4人組の男が乗っていた車が偽造ナンバープレートでした。
元警視庁刑事 吉川祐二氏 「一番考えられるのは、これから車を使用した犯罪をしようとしている者が偽造ナンバーだけではなく『封印までもしっかり固定』が目的と考えられる」
私たちはどう防犯すればよいのでしょうか。
元警視庁刑事 吉川祐二氏 「(駐車中も)映るようなドライブレコーダーが数多くある。確認することで抑止にはつながると思う」
現在は、エンジンを切っていても録画できる機能が付いたドライブレコーダーもあり、吉川さんは抑止に役立つと話していました。