17日、岩手県の中学校で生徒が校庭でクマスプレーを噴射し、11人が病院に運ばれました。このスプレーは事件前日に副校長が校庭に置き忘れたものでした。
■スプレー、唐辛子から抽出した辛味成分を配合
17日午後1時ごろ、岩手県北上市にある中学校の校庭で事件は起こりました。
北上市 小原昌江教育部長 「第一報としまして、昼休みに生徒がクマよけスプレーを噴射し、周りにいた生徒数名が体調を崩しているようであり、状況によっては救急搬送となるかもしれないというものでした」
校庭でスプレーを吸い込むなどした生徒11人は、目の痛みなどを訴えて病院に搬送されました。警察・消防によりますと、全員会話や歩行はできる状態で、けがは軽いとみられています。
警察はこの中学校の男子生徒を、クマスプレーを噴射し生徒らにけがをさせたとして、傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
北上市 船田浩教育長 「本来、クマ対策として配置したスプレーがこのような使われ方をされたことは、はなはだ遺憾であります」
毎年、多くのクマが目撃され、市街地にも現れることがある北上市。使われたのは、市が去年10月に小中学校に配布したクマスプレーです。
ストッパーを引き抜き、レバーを押すだけで、消火器のように霧状の成分が一気に噴射されます。
商品説明によると、飛距離は最大9メートル程度。唐辛子から抽出した辛味成分(カプサイシノイド)が配合されていて、クマに強烈な刺激を与えるといいます。
小原教育部長 「(噴射された)クマよけスプレーについては、きのう副校長が校舎付近を巡回する際に携帯し、校庭に置き忘れたものであることが伝えられました」
前日、校庭の鉄棒の足場に置き忘れたものを今回逮捕された生徒が見つけて、校庭で遊んでいた複数の生徒に向け噴射したといいます。
北上市 多田義孝教育課長 「もしかしたら『試しにどうなるか』そういう感覚だったのか、そのあたりは確認してみないと分からない」
船田教育長 「学校側のスプレーの管理が不十分だったということはあると思う。そこについては我々もしっかりともう一度確認をして、生徒の立ち直りなり、指導になりということを、学校はやっていくことだと思います」
(2026年9月18日放送分より)