香川県高松市沖にある離島、男木島で40年ぶりの花嫁行列が行われました。新郎新婦はともに島の移住者です。
高松港からフェリーで40分、人口約160人の小さな島男木島です。 新郎新婦は、岡山県井原市出身の橋本一将さん(30)と、兵庫県明石市出身、妻の美紀さん(25)です。2人は瀬戸内国際芸術祭をきっかけに男木島に移住してきました。そしてこの島で出会ってゴールインしました。
島で40年ぶりの花嫁行列。島のみんなの祝福を受けながら港から高台にある豊玉姫神社まで歩みを進めていきました。 男木島に伝わる嫁入り歌「男木伊勢音頭」、通称「タンスかき唄」で島のお母さんたちが盛り上げます。嫁入り道具のたんすを運ぶ際に歌われる歌も、久しぶりのお披露目です。
豊玉姫神社で行われた結婚式。境内にも島民、約70人が駆けつけ島をあげてふたりをお祝いしました。
(島民はー) 「良かったね。私ら結婚してから70年に余るけど、初めて見る。私は家でしたけんな」 「本当にうれしいです。これからの男木島を考えるうえでも、とっても力強くて頼もしい存在です」 「お嫁さんもきれいだしうれしかった。自分の結婚式を思い出した。もう60年も前のこと」
(新郎・橋本一将さん) 「こういう晴れの日を島民のみなさまに見ていただくことができて、大変うれしく思います。一緒に手をとりながら楽しく過ごしていきたいと思います」
男木島に住む人同士が、島で結婚式を挙げるのは48年ぶりということです。