シリーズでお伝えしている、ゴールデンウィークに楽しみたい瀬戸内国際芸術祭、今回は高松市の男木島です。想像力を掻き立てるユニークで迫力満点な新作に出合うことができます。
高松港からフェリーで40分、人口150人ほどの男木島。春会期は3点の新作を含む14作品が展示されています。
新作のひとつが、「男木島未来プロジェクト2125 男木島 麦と未来の資料館」。国内外で高く評価される6人のアーティストで結成した「昭和40年会」のインスタレーションです。
4月、メンバーの一人・会田誠さんが公開制作をしました。
(昭和40年会/会田 誠さん)
「ややこしいですけれど、2125年現在の男木島の姿を表すジオラマであります」
男木島の未来について、麦の生産やビール・みその製造を軸に想像を膨らませ、SFのような要素を織り交ぜながら展開されるインスタレーション。6人が描き出す男木島の架空の100年後にタイムスリップできますよ。
古民家には、迫力満点な立体作品が。岡山県出身の作家・松井えり菜さんが自画像の表現を追求した作品などが展示されています。瀬戸芸の開幕前には男木島の小中学生と交流し、子どもたちも自画像を描きました。【「ゆめうつつ~ミライのワタシ」作家:松井えり菜】
(野口真菜リポート)
「海を望む場所にインスタレーションが展開されています。瀬戸内海をスイセンや牛など、男木島らしいモチーフがありながらも、神秘的で夢の世界のようです」
巨大なインスタレーションには、子どもたちの自画像を重ね合わせた版画の数々が。古民家の中に点在するいくつもの未知の表情と出会いながら、その世界観に没入できます。
瀬戸内国際芸術祭の春会期は5月25日までで、夏会期にはパフォーマンス作品も展開される予定です。(※男木島は春・夏・秋会期を通して会場)