香川県さぬき市の養鶏場で感染力の高い高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、原因となったウイルスがヨーロッパに由来するとみられることが分かりました。
1月11日、さぬき市の養鶏場で四国で初めてとなる高病原性鳥インフルエンザが確認されニワトリ約9万2000羽が殺処分されました。
感染経路などについて調べている農研機構によりますと、2016年度の冬にヨーロッパで流行したウイルスが渡り鳥によってシベリアに運ばれ、そこで遺伝子が組み換わってできたウイルスが日本に運ばれたとみています。
一方、現場周辺の養鶏場でウイルスの新たな発生や感染がないかなどを調べるため県職員が25日午前、ニワトリの血液とノドの粘膜などを三木町の東部家畜保健衛生所に持ち込みました。 今回の検査は、発生した養鶏場から半径3キロ圏内にある他の6つの養鶏場のニワトリを調べるもので29日の夜に結果が判明する見通しです。 結果に問題がなければ卵やニワトリの持ち出しを禁じる「搬出制限区域」と持ち込みも禁じる「移動制限区域」を解除する方針です。