瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクター、北川フラムさんが香川県高松市で講演を行い、国家公務員に「美術・文化による地域づくり」を訴えました。
(瀬戸内国際芸術祭 総合ディレクター/北川フラム さん) 「この瀬戸芸で始まっているのは、おそらく21世紀の新しい美術ではないかと。この作品があることによって、この土地がどういう土地か、あるいはこの作品の後ろに広がる空間はどうか、ここの場所の歴史は何か、ということを分かるような仕掛けのアーティストが、いろいろ世界中から集まってきています」
高松市で開かれた「幹部行政官セミナー」で講演したものです。 北川さんは総合ディレクターとして3回の瀬戸内国際芸術祭を成功させてきました。その体験をもとに「瀬戸内の島の暮らしや歴史などをアートで表現し、多くの人が足を運ぶことで、過疎化や高齢化に悩む地域が自信を取り戻すきっかけになる」と訴えました。
(瀬戸内国際芸術祭 総合ディレクター/北川フラム さん) 「いろんな人たちが本当にたくさん来られて『すごいね、こんなところで本当によく頑張ってきたね』と。それがそこに住んでいる人たちの誇りに変わりだしました」
世界中から注目を集めるアートを通じた地域づくりに、参加者は興味深そうに耳を傾けていました。