3月18日投開票の岡山県美作市長選挙は、新人と現職の一騎打ちとなりました。人口減少対策が主な争点となっています。
(無・新/大沢伸三 候補 68歳) 「会社の誘致、若者の誘致。今の現・萩原市政の政策を転換し取り組まなければなりません」
(無・現/萩原 誠司 候補 61歳) 「この4年間で美作市の財政は合併以来1番いい形になってますね。次の4年間からは市民生活の改善に財政の改善を生かしていきます」
美作市長選に立候補したのは、届出順に、いずれも無所属で、新人の元美作市職員の大沢伸三さん(68)と現職で再選を目指す萩原誠司さん(61)の2人です。美作市では人口の減少や観光振興が課題となっています。
(記者) 「県内でも有数の温泉街がある美作市ですが、平日はこのように人通りがありません」
(地元住民は―) 「さっぱりですよ。ちょっと寂しいな、今はな」
市内最大の観光地、湯郷温泉。瀬戸大橋が開通した翌年の1989年には約42万人が宿泊しましたが、ここ数年は20万人前後と伸び悩んでいます。市の人口も年々減っていて2040年には現在の2万8193人から1万9140人まで減ると推計されています。
(無・新/大沢伸三 候補 68歳) 「未来に向けた取り組みが必要だと思います。市内の企業に就職することが誇りなんだと、そういう形の美作市にしたい」
新人の大沢さんは、工業用地の整備や技術者向けの講習会などを充実させ、市外の企業や若者を呼び込みたいと訴えています。また、湯郷温泉周辺のサイクリングコースを延長するなどして観光客の回遊性を高めたいとしています。
(無・現/萩原 誠司 候補 61歳) 「市民の方々と行政の信頼関係、人口関係の問題でいうと住みやすさっていうものを格段によくしていきたい、住んで得な感じがする町にする」
現職の萩原さんは、国民健康保険料の引き下げや出産祝い金の充実などを訴えています。また、ナショナルチームなどの合宿を招致し、湯郷温泉周辺の集客拡大につなげたいとしています。
美作市長選挙は3月18日に投票、即日開票されます。