活動の実態を調べています。岡山市消防局が活動した記録がない、約350人の団員に対し報酬を支払っていたことが分かりました。市消防局は「不適切な支出ではない」としています。
岡山市は市の条例に基づいて消防団員に年間2万1000円の報酬を支払っています。これとは別に火事や訓練で活動したときには手当てが支給されます。
岡山市消防局が外部の指摘を受けて調べた結果全体の約8パーセントにあたる348人が、2015年度と16年度の2年間、手当てを支給した記録がないことがわかりました。
毎年の報酬は活動記録がない団員にも支払われていて総額は、2年間で1460万円に上ります。これに対して、岡山市消防局は「不適切な支出ではない」と主張しています。
(岡山市消防局/藤原誠 次長) 「地元の見守り活動、こういったところに団員として参加しているけど公費としては支出されない。消防局としては、この348人が1度も活動していないという認識は全くございません」
一方、詳しい活動状況は把握できておらず、消防局は99の分団に対して実態を調べるよう通知しました。全く活動していない団員がいれば退団などの対応をするとしています。