今年も田畑を潤します。日本最大級の農業用ため池、香川県まんのう町の満濃池で、毎年恒例の「ゆる抜き」が行われました。
午前11時から、香川県の浜田知事や満濃池土地改良区の役員ら約120人が集まり、豊作を祈願する神事を行いました。
その後、取水塔で排水用のハンドルを回して水門を開き、「ゆる」と呼ばれる池の取水栓を抜くと、毎秒5トンの水が流れ出しました。
(記者) 「ごーっという音をたてながら、すごい勢いで水が出ています。ここまで水しぶきが飛んできていて、ひんやりして気持ちがいいです」
夏の風物詩として知られる「ゆる抜き」を一目見ようと、県内外から多くの見物客が訪れて写真に収めていました。
(訪れた人はー) 「初めて友達が教えてくれて一緒に来たんですけど、すごい水の量ですね。また来年もするんでしょ。また来てみたいと思います」 「去年、高松に転勤で越してきたので記念に見ようかなと思って、だんだん(水の量が)増えていって音もすごくなって迫力が出てきてすごいなと思いました」
去年10月の台風や春先に雨が多かった影響で、満濃池の貯水率はほぼ満水の98.1パーセントと、平年を7ポイントほど上回っています。 流れ出た水は、丸亀市やまんのう町など2市3町の田畑、約3000ヘクタールを潤します。