豪雨の影響で大幅に減った観光客を取り戻そうと、岡山県内の宿泊施設で使える割引クーポンの発行が3日始まりました。受付開始から40分ほどで上限に達し、発行終了となりました。
(湯の蔵つるや/小河原早苗若女将) 「きょうは10時からびっくりするぐらいきた。きょう早速使われた方もいます。」
真庭市の宿泊施設・湯の蔵つるやでは午前から岡山県が発行する宿泊クーポンを利用した予約が30件ほど入りました。 つるやでは豪雨のあと、キャンセルが相次いだといいます。
(湯の蔵つるや/小河原早苗若女将) 「キャンセルも結構ございました。例年よりは2、3割少ないかな」
真庭市の湯原観光協会では、豪雨の影響で7月の宿泊者数が前年のおよそ半分、8月の予約状況も7割程度に減っています。
(記者) 「こちらの温泉、いつもなら観光客が途切れることは少ないということですがいまは入浴している人はいません」
湯原温泉街の名物・砂湯も、ダムの放水で被害を受け7月14日には完全復旧しましたが入浴客が減っています。
岡山県によると7月7日から18日までに県内の宿泊施設の予約をキャンセルした人は推計で10万人、影響額は24億円に上るということです。
7月31日、岡山県は観光客を取り戻そうと県内の宿泊施設で利用すると宿泊料金が1万円以上の場合5000円が割り引かれるクーポンの発行を発表。
3日から「楽天トラベル」で発行が始まりました。すると、午前10時の受付開始からわずか40分ほどで上限枚数の1000枚に達し、終了となりました。
(湯原観光協会/池田博昭 協会長) 「岡山は大丈夫なんだなというイメージがついてくれば旅行者の方も岡山県、湯原温泉にお越しいただけるんじゃないかと思いますので、ありがたい」
岡山県は3日、8月の補正予算案で、豪雨被害による観光支援事業に7億7000万円を計上すると発表しました。宿泊クーポンは9日にも「じゃらんネット」で発行されます。