新型コロナウイルスが影響した岡山県で初の倒産です。真庭市でホテルなどを経営する観光会社が1日、岡山地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けました。
岡山地方裁判所に民事再生法の適用を申請したのは、真庭市などで観光事業を展開しているトラベルシリウスです。
湯原国際観光ホテル「菊之湯」やゆばらの宿「米屋」などを経営しています。信用調査会社の帝国データバンクによりますと、2018年の西日本豪雨で宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、老朽化した施設の修理費などで収益が悪化していました。
2019年8月の決算で3期連続の赤字でしたが、2020年に入ってからは新型コロナウイルスの感染拡大で宿泊客が激減。資金繰りが悪化して自主再建を断念しました。
負債額は3月末時点で約5億6000万円です。岡山県で新型コロナウイルスが影響した倒産は初めてです。