大雨を乗り越え、目標に向かって進みます。西日本豪雨で被災した中学生が、豪雨から1週間後の県大会で全国への切符を手にしました。
真備東中学校の2年生、三宅琉暉選手は、17日から開かれる全国中学校水泳競技大会で400メートル自由形に出場します。
岡山県代表として全中に出る三宅選手ですが、代表を決める予選の1週間前、西日本豪雨の被害に遭いました。 倉敷市真備町川辺にある自宅は、1階が天井近くまで浸水。1階に置いていたものが、すべて水没してしまいました。
(真備東中学校2年/三宅琉暉 選手) 「やっぱり最初見た時は、だいぶショックがありました。新しく買ってた水着が1階にあったので、それが水に浸かってた。それ以外は2階にあげてました」
1階に飾ってあったメダルも、2階に持って上がっていました。
(三宅琉暉 選手) 「こっちがリレーで金メダルをとったやつで、こっちが個人で銅メダルをとったやつです。これだけは、2階にもってあがっとかないといけないなと思って」
それでも、豪雨の次の日にはクラブの練習に参加しました。
(三宅琉暉 選手) 「(チームメイトが)大丈夫?とかやさしく声をかけてくれたので、とても心の支えになりました」
豪雨から1週間後の7月14日、全中の県代表を決める大会がありました。 相手選手にリードを許しますが、ラスト50メートルで追い上げ逆転。0.02秒差の4分12秒82でゴールし、全中への切符を手にしました。
(三宅琉暉 選手) 「結構期待されていた部分もあったと思うので、とても嬉しかったです。緊張したんですけど、その期待を力に変えて泳げれたかなと」
児島マリンプールで開かれる全国中学校水泳競技大会。三宅選手は、19日の400メートル自由形に出場します。
(三宅琉暉 選手) 「調子はだいぶあがってきて、目標は全中のタイム(4分11秒38)を切ることなんですけど、それに向かって頑張ってます」