西日本豪雨の被災地で市長選挙が行われています。9月2日投開票の井原市長選挙には、現職と新人の2人が立候補しています。井原市では今、「人口減少」が大きな課題です。
人口約4万1000人の井原市。
7月の西日本豪雨では、2人が犠牲になり40棟の住宅が全半壊するなど大きな被害を受けました。町には、まだ爪あとが残る中、選挙戦が繰り広げられています。
(無・現/滝本豊文 候補(62)) 「安全で安心して住み続けられる町・井原、そして災害に強い町づくりを強力に推進してまいります。今、私がやめて、その足を止めてはだめなんです」
4期目をめざす現職の滝本豊文さん(62)は、迅速な災害復旧や防災体制の見直しを掲げています。
(無・新/大舌勲 候補(59)) 「私はこの町を元気にしたい。元気のないこの町を元気にしたい。そのような思いで立候補いたしました」
新人で、元井原市教育次長の大舌勲さん(59)は、新しい町づくりを始めようと呼びかけながら各地を回っています。
井原市で今、大きな問題なのが「人口減少」です。市のまとめによると、去年1年間で約550人、10年間で、5000人近く減っています。特に、少子化は深刻で、去年生まれた赤ちゃんは10年前より100人以上減りました。
(記者) 「人口減少を止めるためには、若者を呼び込むことが欠かせません。そのための策として、両候補があげているのが企業誘致です」
地域の活性化とともに、新しい雇用を生む企業誘致ですが、井原市では2000年以降、成功していません。
現職の滝本さんは、2020年度に完成予定の新しい産業団地に企業を呼び込みたいとしています。
(無・現/滝本豊文 候補(62)) 「既製品としての企業団地、産業団地を持っていなければならない。ぜひとも、これを早く整備を進めて企業誘致を図っていき、定住促進につなげていきたい」
一方、新人の大舌さんは、トップセールスを積極的に行うことが誘致成功のカギだと考えています。
(無・新/大舌勲 候補(59)) 「しっかり情熱をもって、トップセールスをしないとだめですね。国中走り回って、企業誘致を成功させたいと思います」
井原市長選挙は9月2日、投開票です。