秋が深まるにつれて、イノシシの市街地への出没が増えます。そこで、香川県がイノシシが出没した際の対応を学ぶ研修会を行ないました。
「市街地イノシシ緊急対応研修会」です。市の職員や猟友会など約50人が参加しました。
香川県では、昨年度市街地へのイノシシの出没が216件確認され、そのうち半分はイノシシの動きが活発になる9月から11月の3カ月間に集中していました。
そこでイノシシが市街地に出没したときの対策について、意見交換を行ないました。
(三豊市建設経済部 農林水産課/塩田博崇 副主任) 「基本的には事故が起こらないのが一番ベストだと思う」
続いては、イノシシを捕獲するための実技研修です。
(記者) 「大きな声出しながらすばやくイノシシを追い詰めています」 県の職員がイノシシ役となり、猟友会や市の職員が網を使ってイノシシを捕獲します。
協力してイノシシを追い詰める方法や、網の使い方についても確認しました。今回は市の職員らが特別に捕獲の研修を行いましたが、一般の人がこのようにイノシシを捕まえるのは、大変危険です。
イノシシは臆病で何もしなければ逃げるため、遭遇したときには、威嚇したり追い払おうとせず、ゆっくりと後ろに下がり静かに立ち去ることが大切です。
(香川県みどり保全課/三好修 課長補佐) 「イノシシと突然遭遇することがありますけど、まずは興奮させないことが大事です」