明るい歌声が戻ってきます。西日本豪雨で楽器や場所を失った倉敷市真備町の歌声喫茶が、復活へ向けて動き出しています。
エレクトーン、キーボードそしてサックスの演奏に平均年齢74歳のボーカルたち。倉敷市真備町の公民館で行われているのは、16日に開かれる歌声喫茶のリハーサルです。
(前田光男さん) 「やってくれません?って声が大きかったもんですから、僕も歌声どころじゃなかったんですけど、そういうね皆さんの声があるのでちょっと頑張ってみようかなと思って」
歌声喫茶は前田さんの呼び掛けで、おととし6月から公民館で毎月開かれ、町内外から参加した約100人がみんなで童謡や懐メロを歌っていました。
(記者) 「板の上にブルーシートが引かれ、住民たちが一丸となって歌声喫茶の準備を進めています」
公民館に置いていたピアノやキーボードは浸水し、住民らで新たに持ち寄りました。
前田さんは歌声喫茶の復活にあたり、約180曲のレパートリーの中から20曲ほどを選びました。
(キーボード/溝田玲子さん) 「元気でよかった無事じゃったねっていうのを確かめたり、どきどきもしてるんだけどそういう楽しみの方の気持ちが強いかな」
(サックス/岡本義和さん) 「楽しくみんなで歌うのはいいかなと思って、まだ会ってない人がたくさんおるけん」
(ボーカル/向後滋子さん) 「大変な時期だったので、これから歌うことでみんなが希望を持てるようにそんな気持ちで歌いたい」
2カ月ぶりの歌声喫茶は、16日の午後2時から真備公民館・岡田分館で開かれます。
(前田光男さん) 「浸水して2カ月経ちましたよね、てんでばらばらで。みなし住宅とか仮設住宅に行かれてますよね。その人たちがちょっと集まって、いろいろな情報交換をしてもらうことでもいい目的の1つになるんじゃないかと思います」