まもなく最盛期を迎えます。全国有数のニューピオーネの産地、岡山県高梁市は、西日本豪雨で一部の施設が被害を受けました。それでも、最盛期を前に出荷の体制が整ってきました。
JAびほくの西部ぶどう選果場。ニューピオーネの出荷はこれからが最盛期です。
(JAびほく園芸課/信下光晴 課長) 「だいたい9月下旬ぐらいがピークになります。着色のいい物が最初から多く出ておりますので今年は、昨年以上の秀品率で進んでいます」
(記者) 「最盛期に向けてこちらの選果場にも、多くのニューピオーネが運び込まれています。ただ、少し外に目を移すと地面がえぐられた部分があります。これらは西日本豪雨によるものです」
5年前に建てられた西部ぶどう選果場は、成羽川のすぐそばにあります。
西日本豪雨では作業場や事務所が床上浸水…建物の脇ののり面は水の勢いで大きくえぐられてしまいました。
それでも、等級を判別する機械などには影響がなく、出荷ピークを前に9月2日、選果場を稼働することができました。
今年の夏は生産者にとっても大変な夏でした。
(ニューピオーネ生産者/川上操 さん) 「7月の豪雨があってそのあとの猛暑ということで、ブドウもいっぺんに水分を吸いまして、一時期は心配もしましたけどふたを開けてみると、非常に着色がよいと。よく耐えてくれたピオーネだと思います」
JAびほくの管内では西日本豪雨によるブドウの木への影響は少なく、去年並みの約1600トンの出荷が見込めるということです。
JAびほくは、今年からニューピオーネを「天空の実り」と命名、ブランド力を高め、関西を中心に全国の市場に売り出しています。豪雨を乗り越えて…出荷は11月まで続きます。