岡山市が、65歳を境に障害者の無償の訪問介護を打ち切ったのは違法だとした広島高裁岡山支部の判決を受け、大森市長は上告しない意向を明らかにしました。
「浅田氏のさらなる負担の増加を考慮し、この度、最高裁判所への上告を行わないこととする方針に至りました」(岡山市/大森雅夫 市長)
全身にまひを抱える浅田達雄さん(70)は、無償の訪問介護が65歳で打ち切られ、自己負担が生じるのは違法だとして2013年に岡山市を訴えました。
1審の判決は市の決定を取り消した上で、慰謝料100万円あまりを支払うよう命じ、2審の広島高裁岡山支部も13日に岡山市の控訴を棄却しました。
市が上告を断念したことで判決が確定する見通しです。浅田さんは「最高裁まで戦うつもりだったので、何とも言えない気持ち。岡山市に謝ってほしかった」とコメントしています。