昨年度、香川県の踏切で列車が人や車などと接触する事故が4件ありました。高松市では、万が一に備えた脱出訓練が行われました。
JR四国は毎年春の交通安全運動に合わせて踏切の脱出訓練を行っています。10日は警察や地元の人など約40人が参加しました。
(記者) 「踏切内に立ち往生してしまっても慌てず、そしてためらわず、車ごとゆっくりと前進することが必要です」
遮断機は車で押し出せる構造になっています。プラスチックでできていて、車への強い衝撃はありません。 また、もし踏切内で車が動かなくなった場合は、非常ボタンを押して列車に異常を知らせなければなりません。非常ボタンを押したときに光るランプは、800メートル先の列車にも見えるように設計されています。
非常ボタンがない踏切の場合は、車の発炎筒で異常を知らせます。
(参加した人はー) 「自転車で来てたら行っちゃおうかなと思うときあります。でも、きょうの体験したら、ちゃんと待たないといけないと思います」 「実際に訓練とはいえ怖いですよね。遮断機あるいは警報機が鳴り出すと動揺するんじゃないかなとは思うね」
四国運輸局によると昨年度、香川県では踏切内で、4件の人身事故が起こりました。これらは、いずれも遮断機の突破やくぐり抜け、警報の無視といった直前横断が原因でした。