若い世代に海に関心を持ってもらおうと、香川大学で高校生を対象にした講座が開かれました。
香川県と香川大学は「かがわ里海大学」と題して、2016年から海にまつわるさまざまな講座を開いています。 今回の講師は、瀬戸内海の環境保全活動などをしている香川大学創造工学部の末永慶寛教授です。
参加した高校生8人はまず瀬戸内海の漁獲量の変化や「魚のすみか」となる人工魚礁について学びました。 そして末永教授が開発した人工魚礁、「シーマークリーフ」を使った実験を見学しました。「シーマークリーフ」は、瀬戸内海の速い潮の流れを利用して渦を作ることにより、藻場を作り出して魚を呼び戻す役割を果たします。
(参加した高校生はー) 「魚がだんだん取れなくなっているメカニズムとそれの原因の解明が分かって、これからもっと魚が取れるようになったらいいなと思いました」 「大学に入ってこのような勉強を深めて将来香川の海で役立てていきたい」
(香川大学創造工学部/末永慶寛 教授) 「昔はよかったという話も聞きますのでいかによかったものを取り戻せるか、そして取り戻したものの価値を若い人たちに分かってもらいたい、そう願っています」