香川大学の教授4人が、地域の防災力を向上するための研究成果や啓発活動が評価され、文部科学大臣表彰を受けました。
文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞したのは、香川大学創造工学部の末永慶寛教授と香川大学博物館の寺林優館長ら4人です。地域の防災力向上のための研究や、国内外に向けての啓発活動が評価されました。
末永教授は、約20年前から瀬戸内海を中心とした海の環境保全活動や、災害に強い水辺の護岸開発などを行っています。 東日本大震災で被災した岩手県宮古市では、震災前から、津波の危険性を指摘し、避難経路の確保を呼び掛けたり、避難先の広場を設計したりしました。
(香川大学創造工学部/末永慶寛 教授) 「そこを地域の人に活用していただいて、実際に『助かった』という声を直接いただいた時は、本当にそういう活動をやってきて良かったと思いました」
また、寺林館長は子どもや企業などを対象に、里海の大切さを伝える勉強会を継続して開催してきたことが評価されました。
(香川大学博物館/寺林優 館長) 「子どもの頃の体験は、将来を決める最後まで生きるので。後の人生にすごく関わってくる」