丹下健三や鎌倉芳太郎も紹介しています。日本建築とは何かを問いかける展示会が高松市で開かれています。
香川県立ミュージアムで開かれている「日本建築の自画像 探求者たちのもの語り」です。 日本建築というイメージを、建築の歴史・建築家・地域の人々という3つの視点で捉えた新しい企画展です。
会場には、丹下健三が設計した香川県庁東館の模型やその図面、写真などのほか、古代から現代までの日本建築の模型や写真など約680点が展示されています。
展示されている中には、日本最古の木造建築といわれている法隆寺の、精巧な木造模型があります。 1910年(明治43年)の日英博覧会に出展されたもので、今回公開されるのは実に100年ぶりだということです。
このほか、沖縄・首里城の復元に大きな功績があった、香川県三木町出身で名誉町民の鎌倉芳太郎が琉球文化を調査した際の写真や、詳細なノート「鎌倉ノート」も展示されています
(香川県立ミュージアム 主任専門学芸員/渋谷啓一さん) 「写真や図や模型や様々なもので構成されているけれど、そういったものを通じて日本建築とは一体何なんだろう、自分が今暮らしている建築って一体何なんだろうか、そういったところに思いをはせていただけたら」
また、明治時代に撮影された高松城や、城から撮影した武家屋敷の貴重な写真も展示されています。 「日本建築の自画像」展は、12月15日まで香川県立ミュージアムで開かれています。