香川県出身の沖縄文化研究家、鎌倉芳太郎の沖縄での功績をたたえる顕彰碑が完成し、1月31日、除幕式が行われました。
顕彰碑は、首里城が見える沖縄県立芸術大学の敷地内に設置されました。顕彰碑には、庵治石が使われていて、鎌倉芳太郎の沖縄での功績が刻まれています。
除幕式には、香川と沖縄の顕彰会のメンバーらが出席しました。
(鎌倉芳太郎沖縄顕彰会/波照間永吉 会長)
「先生の調査・研究によって得られた資料は、近代以降に行われた沖縄の文化研究の中で、個人が収集した資料としては、最大で最高の質を誇るものだと思う。先生の沖縄に寄せた心は、今も生きていると思います」
鎌倉芳太郎は香川県の三木町出身で、現在の東京芸術大学を卒業後、大正から昭和にかけ沖縄を何度も訪れ、琉球王朝時代の資料や首里城など建物の写真を当時の最新のカメラ技術を使って撮影しました。
その芳太郎が残した資料が平成と令和の首里城の復元に大きな役割を果たしました。
(芳太郎のおい/鎌倉佳光さん)
「芳太郎も草葉の陰で喜んでいると思います。普通の人ではなかなかできんことをしたと思いましたね。人間としての優しさ、そういったものを感じてもらいたい」