新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、岡山県でもマスクが品薄になるなどの影響が出ています。
(記者) 「こちらのドラッグストアでは、マスクが品薄または品切れ状態となっています、中でも毎日使える大容量のものが特に売れているということです」
(金光薬品 さんすて倉敷店/藤田和美 店長) 「一週間、10日前くらいから爆発的に売れておりまして、SARSの時に匹敵するかと」
岡山県南部で27店舗を展開する金光薬品です。先週からマスクの売り上げが急激に伸び、1日の売り上げが2019年に比べ10倍になる商品もあるそうです。
29日、1人あたりの購入数を3個に制限しました。
(買い物客はー) 「お母さんにマスクもしかしたら無くなるかもしれないからって言われて、どこ行ってもほとんどマスク無くてみんな買うのかなって思いました」
(記者) 「美観地区でもマスクをした観光客の姿が目立ちます」
(観光ガイドはー) 「接客業は本当は(マスク着用が)バツなんです。でも、やはり安全優先ということで」
倉敷美観地区の観光案内所では消毒液を設置したり、希望する観光客にマスクを配ったりしています。
また、岡山県は30日、感染者が発生した場合に備えて対策本部を立ち上げました。 現在、県内での感染者はいませんが、医療機関や保健所など関係機関と情報共有することを確認しました。
(岡山県/伊原木隆太 知事) 「可能性を見極めながら、必要な対応をとっていきたいと思っています」
新型コロナウイルスに感染しないために、県では「手洗い」や「せきエチケット」を呼び掛けています。
手洗いは外出した後、口や鼻などを触る前に石けんと流水で行うこと。 また、咳やくしゃみをする時にはティッシュなどで口を覆うことやマスクの着用も効果的としています。 専門家はインフルエンザと同様の対策が必要と話します。
(岡山済生会総合病院 感染制御室/田中弘之 室長) 「咳とか呼吸器症状のある人から距離をとる。2メートル以上(距離を)とれば飛沫は飛んでこない。新型コロナウイルスに対してはアルコール消毒も有効であるといわれていますので、消毒薬を頻繁に使ってきっちりと手洗いすることが大事だと思います」
一方、中国への支援の輪も広がっています。
岡山県華僑華人総会は上海便を運航する中国東方航空と協力して、現地で不足しているマスクや消毒液などの支援物資を募っています。
(岡山県華僑華人総会/劉 勝徳会長) 「早く落ち着かないと日本も半年先にはオリンピックでしょ。長く運動としてやっていかなければと思います」