プロバスケットボールB2の香川ファイブアローズ。全60試合の3分の2を終え、プレーオフ進出圏内の西地区2位につけています。しかし、この好調を支えていたリーグ得点王のウッドベリー選手がけがで離脱し、「試練」の時を迎えています。
テレンス・ウッドベリー選手は今シーズン、1試合平均32点をあげ、B2の得点ランキング首位を独走しています。 ところが2月2日、小豆島で行われた西宮との試合中に、左ひざを負傷。じん帯と半月板を損傷する全治6カ月のけがで、今シーズン残りの試合を全て欠場することになりました。
(記者リポート) 「チームの精神的柱でもあったウッドベリー選手の離脱で、当初はショックも広がったそうです。それでも1人1人のレベルアップに向け、より練習に力が入っています」
先週の東京エクセレンスとのアウェー戦では、選手とコーチがウッドベリー選手のトレードマーク、「はちまき」をつけて入場。1戦目は終盤に逆転を果たすなどチームの結束力も高まっています。(1勝1敗)
(香川ファイブアローズ/兒玉貴通 キャプテン) 「彼(ウッドベリー選手)が抜けた分、みんな1人1人がレベルアップしてやらないといけないなっていう新たな自覚も芽生えたりしているので、そういった部分に関しては今後チームがプラスになっていく要素の一つではないか」
リーグ戦終盤に向けた補強で新たな戦力も加わりました。大学に在籍しながらプレーする「特別指定選手」として九州産業大学の上良潤起選手(22)と駒澤大学の金久保翔選手(22)。 そして、B3の埼玉から移籍した横尾達泰選手(34)は強豪・島根や熊本などでプレーしてきた経験とシュート力が武器です。
(B3埼玉から移籍/横尾達泰選手) 「ウッドベリー選手がいなくてもカバーできるチーム力を見せて勝っていくということが僕たちには必要。最年長としてチームを陰ながら引っ張っていけるような存在にはなっていきたい」
香川ファイブアローズは、15日と16日、ホームの高松市総合体育館で東地区5位の福島ファイヤーボンズと対戦します。