大学や短大などでは卒業式の中止が相次ぎ、大切な節目である卒業を思いもよらぬ形で迎えた学生は、どう受け止めているのでしょうか 岡山県では全ての大学や短大で卒業式が中止になりました。
岡山大学・保健学科の4回生、田中杏佳さん(22)はレンタルで注文した袴をキャンセルするか悩んでいます。放射線技師を目指して大学院に進む予定ですが、4年間を共に過ごした友人と式に出るのを楽しみにしていました。
(田中杏佳さん) 「写真を撮るために1回着させてもらうかで悩んでいて、せっかくの自分たちの卒業の年にという思いはあります。ピンク色の普段着ないような、周りとかぶり過ぎないような、探して決めたんですけど、知り合いが減ってしまうので、2年後(院の卒業式で)また来たりとかはないかな」
田中さんを含め多くの友人が卒業旅行も諦めました。
(田中杏佳さん) 「最初は上海に行こうと思っていたのでもう本当に…キャンセルの手続きを友達にしてもらったりとかいろいろ動いています」
予想もしない形での卒業となりましたが、夢をかなえるため気持ちを切り替えたいと話します。
(田中杏佳さん) 「全部こなせるようになりたいけど、その中でも一つ強みになる分野を作ってやっていけるような(放射線)技師になりたい」