5月5日の「端午の節句」に向けて、こいのぼりの生産がピークを迎えています。岡山県和気町のメーカーでは、お客さんのニーズに応えたこいのぼりを用意しています。
岡山県和気町の「徳永こいのぼり」です。こいのぼりの国内シェアが約35パーセントと全国トップで、年間約150万匹を生産しています。
端午の節句に向けて注文が増えていて、生産のピークを迎えています。作業場では、従業員が布を裁断したりミシンで縫い合わせたりしています。
「徳永こいのぼり」のこいのぼりの中でトップの売り上げを誇るのが「吉兆」という商品です。天皇陛下が重要な儀式でまとう桐竹鳳凰の模様を染めたもので、令和になった2019年以降の注文が約2割増えました。
また、主婦のニーズに応えた商品がお庭でこいのぼり「にわデコ」です。
(記者) 「この”にわでこ”は2階に取り付けた金具にフックをかけて、あとはこいのぼりを下ろします。そして、下に落ちたフックをブロックに取り付けると、はい、もう1人で全部できました」
(徳永こいのぼり/徳永夕子 社長) 「庭に大きく高いポールを設置しようとすると思うと、最初の設置の時に大人が2人とか3人とか簡単に室内で済ます方もいますけど、できれば外で風に泳ぐこいのぼりを見てもらいたいな」
ポールがないので収納も簡単です。
少子化の影響などでこいのぼりメーカーがここ30年で3割に減る中、時代に合わせた商品でお客さんのニーズに応えます。
(徳永夕子 社長) 「今年は特にコロナウイルスの問題とかで外へ外出されるのを控える方がたくさんいますけど、家庭でお庭にこいのぼりを飾って”家族”で楽しんでもらうというような過ごし方をしていただきたい」