香川県まんのう町の満濃池で毎年恒例の「ゆる抜き」が行われました。今年は感染拡大を防ぐため式典を中止するなど、例年と違った形になりました。
満濃池は日本最大級の農業用ため池です。15日正午、ハンドルを回して水門を開くと、毎秒5トンの水が流れ出しました。
昔は池の栓となる木の棒「ゆる」を抜いて放流していたことから「ゆる抜き」と呼ばれています。 年に一度の風物詩として、多い年には1000人近くが集まりますが今年は立ち入り禁止にしました。
(満濃池土地改良区/國重進 理事長) 「観客がいないのは一番寂しい思いをいたしました。雨も欲しいし、米の方も豊作になってもらいたいということが私たちの願いです」
流れ出た水は、まんのう町や丸亀市など2市3町の田畑、約3000ヘクタールに送られます。