香川県を代表する魚、サワラの漁獲量回復を目指して、さぬき市で14日、稚魚の放流が行われました。
さぬき市の小田湾に面する中間育成施設では毎年、サワラの稚魚を育てています。香川県水産課の職員らが囲い網を持って飼育池に入り、体長8センチほどの稚魚約2万9000匹を海に放流しました。
香川県のサワラの漁獲量は1980年代中ごろには1000トン近くありました。しかし餌の小魚の減少や乱獲などで1998年には18トンまで減少したため、漁の規制や人工授精による稚魚の放流に取り組んできました。
香川県の調査ではここ数年、漁獲量が戻っていて、去年は572トンが水揚げされました。
(香川県水産課/湯谷篤 主任技師) 「(この稚魚が)海に行って大きくなって漁業者の方に漁獲されてほしいと願っている」
14日に放流した稚魚は、来年春には1メートルほどの大きさに育つということです。