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GoToトラベルキャンペーン開始 期待と不安の声あがる…香川の玄関口や観光地

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 23日からの4連休を前に、国の観光支援策「GoToトラベルキャンペーン」が始まりました。新型コロナウイルスの影響を受ける観光産業を支援しようと国内旅行費用の最大半額程度を補助するこのキャンペーン。  感染拡大傾向の中、香川の玄関口や観光地の声を聞きました。

(白戸ゆめのリポート) 「高松空港に最初の便が到着し、少しずつ人が出てきました。到着ロビーの扉付近ではサーモグラフィーカメラが設置され体温が計測されています」

 キャンペーンでは東京発着の旅行は対象から外れましたが、香川県は、感染拡大を防ぐため7月22日から8月31日まで国内線で高松に到着した人全員を対象に検温を行います。37.5度以上の人には係員が啓発チラシを渡し、健康相談センターへの報告と県内での慎重な行動を呼び掛けます。

 高松空港を発着する国内線はいまだに減便が続いていますが、連休にあわせた観光客の姿も見られました。

(観光客はー) 「高松はうどんを食べに。あまり人のいるところにはいないようにしようと思う」 「四国一周しようかなと思っています。温度を測ってもらってオッケーだったら根拠あるし、いいかなという感じに思う」 「安心感はあると思います」 「(検温を)用意してくれてるのはいいかなと思う。自分も健康な状態で来たので、良い意味で気にしなくて通れた」

 一方、受け入れる側の香川の観光地ではGoToキャンペーンへの期待と不安が入り混じっています。

(記者リポート) 「新型コロナの影響で観光客の姿が途絶えていたこんぴらさんの表参道にも、ようやく観光客の姿が戻ってきました」

 県内一の観光地、琴平町は新型コロナウイルスの影響で今年4月と5月の観光客数は前年の98パーセント以上減と大きな打撃を受けました。


 町が独自で行った割引旅行券の販売や、香川県による県民向けの宿泊料補助などでやや回復の兆しはありますが、町内で観光業に携わる人たちは不安を口にします。

(土産物店の人はー) 「(観光客は)土日にパラパラという感じだけで」 「(補助のある旅館に比べて)一般小売店というのはお客さんは少ないです」

 町内では最も客室の多いホテル「琴平温泉琴参閣」です。23日からの4連休は予約でほぼ満室ですが、8月の予約は22日時点で前年の3割ほどと見通しは芳しくありません。

(ことひら温泉琴参閣/田中健司さん) 「(GoToキャンペーンで)全国の広い範囲からたくさんのお客様がご来館いただくことを期待しています。無症状の方がたくさん増えてきている点では非常に不安を感じています。いかにお客様との接触を最低限にするかにポイントを置いて接客せざるを得ないとジレンマを感じています」

 GoToキャンペーンに期待する一方、感染者に無症状が多いことへの不安や、限られたサービスしか提供できないジレンマなど悩みは尽きません。

 高松市の中心部にあるホテル「WeBase高松」では、『感染しない、させない』を合言葉に感染予防対策の強化に取り組んでいます。

 チェックインの際に検温や問診票を義務付けるほか朝食の小鉢を個別包装したり、ホテル従業員だけでなくその家族の体調チェックも行ったりするなど、合わせて10の項目で感染防止を徹底します。

(WeBase高松/渡邉幸雄 総支配人) 「(期待よりも)不安の方が大きいと感じています。感染が拡大してしまうことへの不安と(GoToキャンペーンの)詳細が決まっていないところがあり不安というところが大きい」

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